復刻プロジェクト
2020年春、NPO法人Unknown Kobeから神戸煎餅協会様を通じて、大正10年(1921年)に「野球」を商標・意匠登録された本高砂屋様に野球カステラの復刻をご提案し快諾をいただいたところからこのプロジェクトは始まりました。
本高砂屋様の倉庫から当時使われていた野球カステラの焼き型が製造工程に必要な複数発見されたことから、プロジェクトが加速します。
兵庫区にある瓦煎餅店の久井堂様の技術協力、退職した当時を知る職人への聞き取りと生地の開発、職人さんの技術習得により、2020年12月5日に期間限定の復刻販売が実現しました。
煎餅店で受け継がれてきた技術をお菓子メーカー様が改めてお持ちになられたということで、野球カステラを次世代に残していくためのプロセスが一つ前進したと感じています。
この度の復刻プロジェクトに共感してご協力いただきました、神戸煎餅協会様、本高砂屋様、久井堂様、取り上げていただいた各報道機関様、お買い求めいただいた皆様、本当にありがとうございました。
店内の演出。野球場が再現されている。
NPO法人 Unknown Kobeより提供させていただいた古い野球用具
実演の様子。焼き型4丁を使用
焼き上がり。まんべんなく袋詰めするためにアイテムごとに整理。
本高砂屋社内に保存されていた当時の野球カステラの「しおり」をもとに作成したシール。当時のホームベース型の箱も再現。
現在のところ確認されている焼き型で唯一「キャッチャーマスク」がない焼き型。インジケーターの数字がカステラでも読み取れる。
〈復刻プロジェクトメンバー〉
一般社団法人神戸煎餅協会 株式会社本高砂屋 久井堂 NPO法人Unknown Kobe